メメント

両手いっぱいの好きなものについて

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

THE BACK HORN「羽根~夜空を越えて~」|両面性に宿る引力

聴いた後に込み上げてくるたしかな満足感。深呼吸ともため息とも取れるような深い深い呼吸を感じる。しっとりとしたバラード、遠く響く鈴の音が心地よく、雪が舞う冬に聴きたくなる一曲です。 不器用ながらも誰かを深く想えることは一つの才能である、そう思…

THE BACK HORN「生命線」|生命の律動、世界との紐帯

youtu.be とうとう、「生命線」について述べるときが来ました。「生命線」は私にとって特に思い入れの深い曲です。「もう無理だ」というような局面において、「生命線」には幾度となく救い上げてもらったから今の私が在る、と言っても過言ではありません。だ…

THE BACK HORN「プラトニックファズ」|百面相の表情に匿われた艶

先日、AI画像生成サービスのMidjourneyで遊びまして、その際に「プラトニックファズ」という名前で絵を描いてもらいました。それがこちら。 (出典:Midjourney) 音楽が好きではあるけれど楽器や機材の沼にははまらなかったゆえに、「ファズ」ってエフェク…

THE BACK HORN 「花びら」|心の余白が齎すもの

youtu.be 「幸福な亡骸」の静寂を打ち破るように鳴らされる「花びら」のメロディーは楽し気で、陽気で、でもどことなく悲しみの面影もある。この曲を聴いていて、めくるめく、という言葉が思い浮かんだのは、「花びらが落ちて季節が過ぎて」*1とあるように、…

THE BACK HORN「幸福な亡骸」|鮮やかな色彩を帯びる生と死、揺蕩う夏

本当に本当にほんっっっっっとうに「幸福な亡骸」も傑作ですよね。あああ~~~大好きです~~~この切なさ~~~~搔き乱される情緒~~~~オーノーーー。 というわけで、考えなしに感覚だけで形容すると「大好き、ラブ、やばい」と、ほかにもう何も言えな…

THE BACK HORN 「孤独な戦場」|ギラついた目、生に喰らいつくしぶとさ

来ました、「孤独な戦場」。先日のライブのMCで「岡峰氏「コロナ禍のなか」って同じ意味が繰り返されている表現だよね。山田氏「金を募金しろ」とか?」なんて会話が繰り広げられていた、まさに当該の曲です。 「孤独な戦場」はTHE BACK HORNが手がける秀抜…