メメント

両手いっぱいの好きなものについて

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

THE BACK HORN「無限の荒野」|死場所を探す旅路

どの曲もTHE BACK HORNを代表する曲だと高らかに主張したい気持ちがある。このことを前置きがてら語るとしても、「無限の荒野」がTHE BACK HORNを代表する名曲の一つであることは間違いないだろう。 「サーカス」、「走る丘」、そして「新世界」という濃密で…

THE BACK HORN「リムジンドライブ」|ポップで乾いた祈り

「リムジンドライブ」は、はちゃめちゃ陽気にポップなのか、はたまたプラス側の極を突き抜けたがゆえの狂的エクストラハイなのか、にわかには判断がつかない楽しい曲である。見事に「脳みそ撒き散らして」*1いる感じが漂っている。やはり、この曲はどこまで…

THE BACK HORN「新世界」|陽に照らし出される決意

「新世界」について最も言いたいのはただ一つ。とにもかくにも「自分と世界のバランスとる」*1という一節にこれまで幾度となく救われてきた、ということだ。しかしこれだけで留まるはずもないので、思い巡らすことを改めてここに記したいと思う。 「新世界」…

THE BACK HORN「走る丘」|生きる覚悟を賭して

精神状態や精神の成熟度合いによって歌の響き方はそれぞれ異なると個人的に思っている。これまで繰り返し聴いてきたはずなのに、『甦る陽』が最も響いているのは今この時の自分であることがやけに感慨深く、不思議な面持ちである。 『甦る陽』を聴いていると…

THE BACK HORN「サーカス」|乖離するエンターテインメント

『甦る陽』は2000年にリリースされた2枚目のインディーズアルバムである。2001年にはリミックスされて改めて発売された。現在は2001年に発売されたものが主に流通している。 この作品は若さゆえの刺々しさや荒さが礫になってたまらない魅力を放っている。 若…